脳梗塞からの完全復活を目指すKazuの闘病日記

脳梗塞からの完全復帰を目指す40代後半のサラリーマンです!!

妻は強かった。息子も強かった。

私が入院している間に実際にあったエピソードです。

脳梗塞で入院している私と、自宅に取り残された妻と息子。
妻はパートをしながら、家事をして息子に寂しい思いをさせないように
一生懸命に息子に寄り添ってくれました。

これに応えるかのように、息子は弱音一つ吐き出すことなく、
私が入院する前と変わらない生活を送ってくれていたようでした。

ただ、上記も長くは続きませんでした。
入院生活が2週間を超えたころでした。

妻からの突然の電話。
私はちょうどトイレに行っており電話がとれませんでした。
不在着信を見て、すぐに妻に折り返すも不通。

「どうしたのだろう??」
何回か掛けなおしてみましたが、不通。
これで最後にしようと思った矢先にようやくつながりました。

妻の弱々しい声
「〇〇(息子の名前)が帰ってこない。どうしよう」

半分泣いて、パニック状態に。

この時、時刻は18時を回っていました。

「今、駐輪場まで来てるんだけど…、あっ!!」

息子が駐輪場まで戻ってきていました。

話を聞くと、友達が自転車で転んで自転車を動かせなかったから
一緒に友達の家に送って行っていたとか。
それで遅くなったようで、妻と私は胸をなでおろしました。

携帯を持たせるにはまだ早い様な息子の年齢。
頭の中を整理して、色々考えて出した結論は息子に

「パパが病院から帰宅するまで、一人で外に出かけるのは無しにしてね」
と伝えました。

辛い結論でしたが、息子と妻を守りたいそんな思いからの
結論にいたりました。
妻と私の思いをくみ取ってくれたのか、その後息子は学校から帰宅しても
遊びに行かず家で過ごしてくれました。

また、退院が見え隠れし始めたころ、息子が風邪をひきました。
普段は風邪をひいても熱を出したりしないのですが
今回は微熱が上がったり、下がったり。
息子は感情をあまり表には出さず私達夫婦より大人な感じです。
元気な父親が1ヶ月不在なのと、病気で入院している父親が1ヶ月不在では
ストレスも後者の方が溜まったみたいでした。

退院が決まった2月13日に妻に連絡をして、
その日も微熱で学校を休んだ息子にも妻から退院を伝えてもらいました。

妻から息子にそっと、
「色々心配かけちゃったね。ごめんね。〇〇君、ありがとう」
と伝えたら、泣きじゃくったようです。

私もこのことを聞いて、病室で一人泣きました。

妻、息子にはたくさんの心配や不安を
与えてしまったことを反省しています。

ただ、私が家を留守にしている間に家を守ってくれた
妻と息子は強かったと感じています。